それはもう、我を忘れるほどのおいしさ。烏山散歩の途中で買い食いをするなら、【堀田牛肉店】のコロッケがおすすめ!!
コロッケ。
いい響きですよね~。
泣いている子供だってたちまち笑顔になってしまう、魔法の言葉かもしれません。
あのモノマネ四天王の一つ上のお姉さんの芸名は、“ケ”が“コ”の一つ前だということで“ケロッケ”というらしいですが、これだとちょっとサンリオの人気キャラっぽい。
同じカエルさんキャラといえば、かの有名軍曹もおられますが、こちらは「ケ」と「ロ」しか合っていない上に文字数も違うのでダジャレを考えるのは諦めます。。。
ともあれ、やっぱり響き的に癒されるのはコロッケですよね、コロッ・ケ!!
と力んでみたのは、我が街千歳烏山でとってもおいしいコロッケに出逢ったから。
かつて(なんと大正時代のことです)、毎日毎日コロッケばかりが食卓に並ぶ暮らしをコミカルに嘆いた流行歌があったそうですが、からすけは毎日コロッケだってぜんぜんOK!
Welcome!! Nice to meet you!!! なのであります(ここは軍曹っぽく)。
そしてそして、ご飯のおかずやお酒のおつまみとしてももちろん大歓迎ですが、やっぱりコロッケはおやつに食べたいっ!
部活帰りやお散歩の途中などに間食として買い食いするのが、泣く子も笑う“からすけスタイル”なのです。
というわけで、こちら。
「千歳烏山駅南」交差点そばにある、【堀田牛肉店】さんです。
すごい人気ですね~。
ショーケースの写真を撮らせてもらおうとカメラを構えても、次から次へとお客さんが来るのでなかなかシャッターが切れなかったほどの繁盛ぶり。
並ぶことしばしで、からすけが買ったのはこちらです。
左が「自家製コロッケ 120円」 で、右が「かにクリームコロッケ 120円」 。
区民センター前広場に移動して、さっそくいっただっきま~す!!
まずは「自家製コロッケ」から。
うぉー! おいしい!
このジャガイモは何かな~。
男爵かなぁ。それともキタアカリかなぁ…。
ホックホクで甘味があって、時々顔を出す玉ねぎやひき肉とのバランスが絶妙!
子供の頃、近所のお肉屋さんで、あの薄緑色のペラペラした紙にくるんでもらって食べたコロッケより、なんだか滑らかで上品。
といっても、決してフォークやナイフが似合う敷居の高い味ではなく、あくまでも庶民の味方的な親しみやすさをしっかりキープした上での品の良さです。
しかも、昔食べたコロッケはウスターソースがよく合いました。でも、このコロッケにはそんなものは要りません。素材の旨味がしっかり生きていますからね、そのままパクパクパクパクパクパク…。
衣も厚すぎず薄すぎず、サクサクしていて脂っこくない。そもそもコロッケの語源は「カリカリしたもの」という意味のフランス語だそうですから、“衣が命!” 的な側面も非常に重要なわけです。
そしてこれは揚げ立てですが、「きっと冷めてもおいしいに違いない!」という確かなポテンシャルも感じさせ、その完成度たるや軍曹どころかもう大元帥の域ですね。
さてさて次は「かにクリームコロッケ」。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、一口食べただけでカニの旨みが口中いっぱいに広がるほど、しっかりと身が入っています。
「能あるカラスは爪を隠す(良い子の皆さんは間違えて覚えないでね)」というのと同様に、一種の戦略でしょうか。
何しろこれは間違いなくカニ。本物のカニ。最近なぜかフランスで大人気だというカニカマではちょっと表現しきれない、モノホンだけに醸し出せる堂々とした風味です。
ちなみにカニエ・ウエストの曲もなかなかに好みですが、今日のところは「このかにクリームコロッケがたったの120円!!」という僥倖ともいうべき事実の方を熱くお伝えしておきたいと思います。
あと、食べている途中で、ベシャメル部分がトロトロとこぼれ落ちてしまうのが定番のクリームコロッケだったりもしますが、こちらはそんなことはありません。
中身はトロトロというよりフワフワしていて、「ボクは今、確かにクリームコロッケを食べている!」という実感をしっかりしみじみ味わえます。
参ったなぁ…。
いろいろ書きましたが、率直な感想をひと言で表すと、これに尽きます。
白旗ならぬ“幸福の白いハンカチ”でも掲げたいくらいの気持ちです。
と、うららかな春の陽光の下でボーッと幸福感をかみしめていたら、
「次行くよ!」
仲間のからすけに急かされました。
「子供がまだ食ってる途中でしょう!!」
思わず叫んでしまってから手元を見ると、コロッケなんて影も形もありません。
そう、子供に分け与えるまでもなく、すべて自分でとっくに間食、いや完食していたのでした。
ちなみに、最後の二つの表現はあまりにネタ元が古いので、わからない方はこちらをご参照くださいませ。…ぺこり。