〝幸せの青い卵〟と、〝寝転ぶニワトリ〟。ここはホントに世田谷の住宅地!? 上祖師谷の複合農家【吉実園】
今回ご紹介するのは、ナント〝青い卵〟。
過去にテレビなどでも紹介されているので、千歳烏山の皆さんはすでにご存知かもしれませんが、ボクは最近知りました。
上祖師谷の複合農家【吉実園】さんで購入できる、アローカナ (Araucana) という品種のニワトリの卵です。
こちらが、【吉実園】さん。
農産物と一緒に卵も入口でセルフ販売されていましたが、アローカナの〝青い卵〟と黒翡翠鶏の卵に関しては、「自宅までお願いします」と貼り紙が。
奥に進むと、母屋とおぼしき建物の中からちょうど女性が出てきたところだったので、すかさず「アローカナの卵をください!」
そうしてGETしたのが、こちら。
ほ、本当に殻が青い!!
不思議な色をしています。
これは〝幸せの青い卵〟とも呼ばれていて、ネット通販では1個あたり100円以上する稀少品。
【吉実園】さんでは10個パックで700円なので非常にお買い得なんですが、それでも1個70円だと思うとかなり緊張しました。
なにしろ自分史上最高値の卵ですからね、万が一にも落としたりぶつけたりして割ってしまわないよう、細心の注意をはらいながら持ち帰りましたよ。
ちなみに、アローカナというのは南米のチリ原産のニワトリで、親鳥の見た目は至って普通です。
こちらは【吉実園】さんの母屋の庭にいた2羽のアローカナ。
とても人になついていて、そばによっても逃げません。
また、敷地内から外に出たりもしないそうなので、文字通りの放し飼い。
実に自由に、のびのびと動き回っていましたよ。
あっ、このトサカが大きいのは雄なので、青い卵を産むのはこちらの雌。
すみません、このたびは、あなたのお子さんかご兄弟かをいただいてしまいます。。。
というのもですね、この青い卵は有精卵なんです。
どうも栄養価的には無精卵と変わりはないようですが、こちらは「温めればヒヨコになる」わけですから、まさに生命そのもの。
そんじょそこらの無精卵とは何かが大きく違うはず。
ちょっと残酷な気もしますが、いただくのが本当に楽しみです。
と、卵の入った紙袋を押しいただくようにして帰ろうとしたら、道路を挟んで向かい側の敷地にもニワトリを発見。
敷地をぐるりと回り込んで…
ん〜!????
なんだコレ〜!?
ニワトリが寝転がっています(あとで聞いたら「モミジ」という品種だそうです)。
もしかして、暑さのあまり倒れてる!?
金網越しだとよくわからないので、金網のないところから撮ってみると…
ちゃんと生きてました。
よくよく観察してみると、どうも自ら好んで寝転んでいる様子。
しかも、あっちでもこっちでも。
大量のニワトリがゴロゴロしていて、掘り返された地面は穴だらけ。。。
ご迷惑かとも思ったんですが、母屋の方にとって返し、先ほど親切に対応してくださった女性のところへ。
「あれは一体何をしてるんですか!?」と聞いてみたところ、「砂浴びです。身体をきれいにしているみたいですよ」とやさしく教えてくれました。
はは〜ん。
聞いたことがあるぞ。
寄生虫や汚れを落とすためにやるやつですよね、確か。
鳥には「水浴び派」と「砂浴び派」がいて、雀は両方するんだとか。
ていうか、実はカラスは「アリ浴び(蟻浴)」っていうスゴイ手段も持っているんですが、余談なので興味のある人はこちらをご参照くださいね。
はい、では本題に戻ってアローカナの試食会です。
まずはスーパーの特売で買った1個あたり10円の卵といろいろ比べてみましょう。
殻の色はやはりはっきり違いますね。
割ってみると、中身はそれほど違いません。
左がアローカナの卵ですが、むしろ黄身の色はこちらの方がやや薄いくらいです。
ただ。
アローカナの卵の方は、赤い丸で囲った部分、「胚」がくっきりと目立っています。
さすが有精卵!!と思いつつも、ちょっと怯んでしまうボク。
日頃から豚や鶏、時々牛肉なんかも食べているくせに、有精卵となると途端に後ろめたく感じるのはなぜなんでしょう。
ヘンなもんですね。
でも、しっかりいただきましたよ。
とりあえず、生で。
やはり口あたりがとろりと濃厚でした。
TKGにしたんですが、ご飯の一粒一粒にまとわりつくようなコクがありましたね。
そしてそして、卵焼きにもしてみました。
そうしたら…
見てください。
この色の違い!!
右がアローカナの卵です。
生の時はあんな感じだったのに、焼いてみたらこんなに黄色くなりました。
これが品質の違いなんでしょうかね、もちろん味もはっきり違いました。
見た目通りにアローカナの卵の圧勝です!!
あと気になることといえば、この〝幸せの青い卵〟を食べたからすけ1号・2号・5号が、他のメンバーより幸せになれるかどうか…。
明確な結果が出たら、またお知らせしますね〜。