千歳烏山【藤巻】の油揚げ・こんにゃく・絹ごし豆腐。本当においしいものは、〝和の鉄人〟の教えを守って食すべし。

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「本当に良い食材は、そのまま食べるのが一番おいしい」

 

かつて、料理の対決番組で〝和の鉄人〟がいみじくも漏らしたこの言葉。
実践しようじゃありませんか、見るからにおいしそうなこの油揚げで。

千歳烏山のはっけん通りにある【藤巻】さんは、いまどき珍しくなりつつある老舗のお豆腐屋さん。
手づくりのお豆腐や油揚げ、がんもどきなどを販売している専門店です。

こちらで購入したこの油揚げ、スーパーなどで売っている1袋に5枚くらい入った安価なものとは大きさも厚さも違います。
お値段は1枚100円(税込)。
これを高いと感じるかどうかは、食べてみないとわかりません。

 

 

ということで、鉄人の教えに従って、極シンプルに調理(さすがにそのまま食べるのはどうかと思ったので)。
さっと炙ってから大根おろしをのせ、お醤油をかけました。

結論から言うと、やはり鉄人は正しかった!!

高温で表面だけをパリッと焼くと、ふんわりした中のお豆腐部分とのコントラストが絶妙。
噛みしめるほどにほのかな甘味がにじみ出てきて、ついつい一杯やりたくなってしまうおいしさです。

 

これはもう、5枚100円の油揚げでは実現し得ない立派な一品料理。
千歳烏山の居酒屋の皆さん、生ビールがおいしい季節の新メニューとしていかがですか?

 

さてさてお次は、こちらのこんにゃく。

正直、「こんにゃくなんてどれも同じ」とこれまでずっと思っていました。
そもそも味のないものですから、うまいもまずいもあるわけがない、と。

 

ともあれ、食べてみないことには何も言えないので、こちらも料理してみました。

 

調味料が染み込みやすいように手でちぎり、ごま油で炒めながらみりんと酒、醤油で味付け。
一味唐辛子をささっと振って刻みネギをのせたら…

その辺のこんにゃくとは明らかに違います。歯ごたえが。

 

これは1つ155円(税込)でしたが、今まで食べていた80円〜100円くらいのこんにゃくとは明らかに別物です。
水っぽくない、といえばわかりやすいでしょうか。
しっかりしているんです。みっちりしているんです。満足感があるんです。

 

いやはや、今日の今日まで知りませんでした。こんにゃくにこれほどの違いがあるなんて…。

 

こんにゃくって、大体は「何かの料理に入っている」という脇役的な存在ですが、
これは堂々と主役を張れる逸品です。
次回はそのクオリティーに敬意を表し、「味噌おでん」にして食べてみたいと思います。

 

そしてそして、最後はお豆腐。
【藤巻】さんは何といってもお豆腐屋さんですからね、これは絶対に外せません。

 

個人的に絹ごしが好きなのでこちらを購入しました。

・佐賀県産 契約栽培 フクユタカ大豆100%
・伝統の手造り
・遺伝子組み換え大豆は使用していません。
ということで、一丁200円(税込)。
最近はスーパーのお豆腐、ものすごくお安いですからね、それに比べると3倍くらいのお値段ですが、それだけに〝ホンモノ〟の予感がします。

 

またまた鉄人の教えを実践して、シンプルに冷や奴でいただきました。

これまた、みっちり。

 

思わずパッケージをあらためてしまいました。
もしや木綿なんじゃないか、と思って。

 

でも、このつるっとしたなめらかさは間違いなく絹ごしです。
なのに、あのちょっと触っただけでぐちゃっと崩れてしまう危うさがまったくなく、こんにゃく同様しっかり身が詰まっている感じ。
つまりは大豆濃度が高いんでしょうね、確かな食べ応えのあるどっしりしたお豆腐です。

 

う〜ん、こういういいものは、やはりそのまま食べるのが一番ですね。
お豆腐本来の風味をしっかり味わうことができ、大満足。

 

ちなみに、こんな高級豆腐をご紹介した後に何ですが、安価なお豆腐をおいしくするちょっとしたテクニックがあります。
パックから出して中の水を捨て、ミネラルウォーターに入れ替えるんです。
できれば少し置いてからまた水を入れ替え、これを数回繰り返すとベター。
これだけで、グッとお味がUPしますよ。

でもまあ、そんなことをするくらいなら、最初から【藤巻】さんのお豆腐を買った方が早いというもの。
お近くの方は、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。

 

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