【烏山寺町お庭さんぽ#03】四季折々の草木と戯れる【玄照寺】

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玄という字は、とっても奥深いとか、黒という意味を持つ言葉で、それを照らすという大変縁起の良いお名前の玄照寺さんのお庭にお邪魔しました。

 

【基本情報】

山号:常徳山

寺号:玄照寺(げんしょうじ)

宗派:日蓮宗

開山時期:1614年(慶長19年)

移転時期:1927年(昭和2年)

旧所在地:港区白金三光町

所在地:東京都世田谷区北烏山4-21-1

備考:桜もサルスベリもキンモクセイも。ちょっとした竹林も眼福!

 

 

千歳烏山寺町に存在する数多くの寺院の中でも、ことおさんぽということに関していえば屈指なのではと個人的に思います。

 

 

というのも、竹林、ツツジ、アカマツ、枝垂れ桜、紫陽花、サルスベリ、ヤマモミジ、キンモクセイなど、四季折々に楽しめる草木がよく手入れされており、ご丁寧に植物の案内札までついております。

 

 

本堂裏の竹林は未だ元気に拡大中。

 

 

見事なまでに天を突くような赤松。

 

 

どこかブライアン・メイを彷彿とさせる狛犬。

 

 

その足元には小洒落たあしらい。

 

 

徳川家の家紋にも見えます。

 

 

調べてみると、徳川綱吉直々の命により、碑文谷法華寺の末寺から身延山久遠寺直末たること申しつけられたそう。

 

ちょっとよくわからないですが、サッカーでいうとアヤックスユースからバルサのカンテラに鳴り物入りで移籍する感じでしょうか?

 

そんなこんなで、葵の御紋をいただいていても不思議ではありません。

 

 

もう少し資料を漁ってみると、開山したお坊さんは豊臣秀吉の朝鮮出兵で交換捕虜として迎え入れた、朝鮮王朝の王子の二人の子供の弟君だったというから驚きです。

 

 

さらに、歴史好きには堪らないことに、その王子を育て上げたのは、口の中に自らの拳を入れられるでお馴染みの、もとい、虎退治で以下略もとい、清正の井戸でお馴染みの加藤清正というから、いやはやなんとも唸ってしまいます。

 

ちなみに加藤清正は熱心な日蓮教徒だったそう。

 

 

御本尊は日蓮大菩薩。日蓮聖人は生前起こした奇跡から、雨乞いの祖師とされているようで、とりわけ農家の人々や女人からの信仰が厚いそう。

 

世田谷、特に千歳烏山周辺はまだまだ農家も多いですし、かの野菜王、下山義雄さんも、ひょっとしたらお参りに来ていたかもと思うと、さらに胸がアツくなります。

下山千歳白菜2

 

その他、堂内には子育鬼子母神像、大黒尊天像、清正公像などが勧請安置されているそう。

 

 

…って、あれ。

玄照寺の玄ってもしかして大黒由来かな?と思ったり。

大黒天のルーツはヒンドゥー教で見たもの全てを焼き尽くす破壊の太陽神シヴァ。

そして、室町時代のハードコアブッディストのち雨乞いの神となった日蓮が同時に祀られる玄照寺。

 

陰陽が交わってる感があるので、スピリチュアル界隈の方々にも要チェックなお寺さんかもしれません。

 

いろんな伏線がここ玄照寺で交わるあたり、来年か再来年あたり、パワースポットとして話題を集めていても不思議はありません。

 

なんなら徳川埋蔵金埋まってないかな。

 

 

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