【烏山寺町お庭さんぽ#01】何体見つけられる?藤も見ものなタヌキ寺【常福寺】
常に幸運と書く、大変縁起の良いお名前の常福寺さんのお庭にお邪魔しました。
多分、丸に三つなんとかって名前の家紋も縁起良さそう!
【基本情報】
山号:法立山
寺号:常福寺(じょうふくじ)
宗派:顕本法華宗(けんぽんほっけしゅう)
創建時期:1511年(永正8年)
移転時期:1928年(昭和3年)3月
旧所在地:浅草新鳥越→台東区今戸
所在地:東京都世田谷区北烏山2-8-1
備考:ペット供養といえば、ここ!永代供養も受付中!
遠目からでも存在感抜群な巨大タヌキがトレードマークとなっている常福寺。文字通りタヌキ寺と呼ばれることもあるようです。
境内に入ると多種多彩、いや、多士済々といっても差し支えないでしょう、そんなタヌキの置物が目に飛び込んできます。
町人然とした身なりのタヌキや、お巡りさん、茶釜に化けた姿、僧侶風など、令和タヌキ合戦の様相を呈しているかのような実に奥深き世界。
タヌキの置物といえばやっぱり信楽焼だよねーっていう薄い知識しかない僕でしたが、ちょっと興味が湧いてオッケーグーグルしちゃいましたところ、実は木彫りの熊とその歴史は同程度のようです。
で、全国的知名度を得たのは1951年(昭和26年)、昭和天皇きっかけと言われています。
もちろん諸説あるようですが。
狸は「他を抜く」という語呂合わせから招福の象徴となっていますが、西洋ではどういう扱いなのか。
レッツ シンキング ターイム。
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正解は、珍獣、または外来種でした。
日中韓露地域にしか生息しないイヌ科の種で、近年、SNSの影響で見た目の愛らしさが欧米の方々に好まれ、ちょっとした話題になっているみたい。
また一つ雑学を手に入れました。
一番大きな狸の足元には八相狸の由来が書いてあります。
笠、目、顔、徳利、御通、腹、金袋、尾と、体や装備品にそれぞれ意味がつけられているようですが、一部放送コードに引っかかりそうな予感が何となくしたので、詳細は画像にてご確認ください。
特に7つ目などは、僕にはどの部位のことかよくわからないです。
もう本当にタヌキだらけ。
お地蔵さんとコラボしたかと思えば、、、
灯篭の中にひっそり隠れているタヌキも。
これだけあったら一体、どれくらいのtanuが置かれているのか数えてクイズにしてやろうと、邪な考えが一瞬よぎったのですが、オフィシャルサイトにサクッと200体以上って書いてました。
僕には50種57体しか見つけられなかったよ、ママン。
さて、ここまで狸のことばかり触れてしまいましたが、5月は藤棚も素晴らしい常福寺。
香り高さにつられるのは人だけではなく、ハチもいるので、お子さん連れで足を運ぶ際はご注意を。
静謐な空間で過ごす、とびっきりのひと時を突如として切り裂いたのは、巨大熊蜂の羽音にビビって足を滑らせた僕でした。
ちなみに、山号にある「法立」の意味を調べてみると、以下の記述を見つけました。
表面だけの転向さえ拒んで人別帳をはずれて無宿(むしゆく)や無籍となって家を捨て,法中に随身した強信者。(コトバンクより引用)
なるほど、これだけのタヌキを揃える芯のブレなさはこういうところに起因しているのかもしれません。
終活を始めることになったらこのお寺さんも検討してみようかなぁ。どうせお参りに来てもらうなら楽しんでもらいたい。
皆さんもタヌキの置物をおひとついかがです?
僕は猫派。