お食事中の方には大変失礼かと存じますが、防災用の〝マンホールトイレ〟なるもののお話でございます。
世にもれ聞くところによりますと、全国津々浦々に〝マンホールマニア〟なる方々が数多おられるそうで、市井の研究家としてそれはそれは熱心に活動をされているとか。
そこであたくし、ふと思いましたんです。その方々のほんの一助にでもなれれば、と。
なに、大したことではございません。
散歩のついでにこう、ちょこちょこっとマンホールの写真を幾枚か撮ってみようってだけのことでしたんですが、それがまあ、この千歳烏山界隈には特に変わったものがありませんで、とてもとてもマニアの皆さんのお眼鏡にかなうような代物じゃあございませんでした。
至って普通。何の変哲もないTheマンホールばかり…。
ひょっとすると、あたくしが探し足りないだけなのやもしれませんが、とにもかくにもギブアップ状態でございます。
そんなわけで、これはいささか失敗企画であったかなと、己の浅見さにほとほと愛想が尽きかけていたところ、あにはからんや、意外な方向に活路を見い出すことができまして、このほどはそちらの方向にぐぐっと舵を切ってのお話と相成ります。
さてさてそれは何かと申しますと、マンホールトイレなるものでございます。
イメージとしてはこんな具合とお思いください。
マンホールとひと口に申しましても、それはそれは様々な種類があるとのこと、上下水道、電信電話、電力、都市ガスなどなど、地下設備を有する様々な事業体が管理しているそうでございます。
その中でも下水道管路にあるマンホールを利用し、災害時などに活用する目的で開発されたのが、このマンホールトイレ。
つまりは急ごしらえの厠でございますね。
より詳らかに申しますと、災害などで自宅や公共施設などのトイレ自体が破損したり、断水で使えなくなったりした際に、マンホールの蓋を開けてその上にポンッと設置するだけで使えるようになるという、それはそれは見事なからくりとなっております。
そして何を隠そう我が千歳烏山地区にも、このマンホールトイレの設備があちらこちらにあるとのことで、それはもう、うれしい限りではございませんか。
何と申しましても災害続きの昨今ですからね、いざという時のために、皆さまにもぜひその場所をお心に留め置いていただきたいと、かように思う次第でございます。
ということで、こちらの絵図をご覧くださいまし。
「マ」という印が付いている公立の小中学校にそれぞれ設置されているようでございます。
お上からのお達しも、ほれこの通り。
さてさて、お食事中の方にはさぞお聞き苦しいお話ではございましたでしょうが、昔から「出物腫れ物…」と申しますから、これは間違いなく大切な防災対策の一つではありましょう。
そうそう、防災といえばもうひとつ。烏山区民センター1階にございますこの飲料の自動販売機。
「ライフラインベンダー」と申しまして、災害などによる非常時には…
停電になっても手動発電で機能する他、
何と、一定以上の被害状況になると中の飲料が無料で提供されるというという、何とも太っ腹な仕組みになっているのでございますよ。
こちらもぜひ、お見知り置きを。