烏山というだけの理由で、突然の〝からすクイズ〟です。ちょっとしたコミュニケーションにお役立てください。
千歳烏山地域からすイメージ向上推進連絡協議会のからすけです。
あっ、wikiで調べてもそんな団体は載っていませんよ。
今、ボクが勝手に作ったんですから。
ともあれ、大型連休で久々にご家族と長い時間を一緒に過ごしたものの、普段のコミュニケーション不足から今さらのように奥さんやお子さんとどう接していいのかわからず、会話の歯車が噛み合わなくて気まずい思いをしてばかりいたことを深く反省して、今さらながらに何か共通の話題はないものか…とスマホをポチポチしているそこのお父さん。こんにちは。ようこそ。あなたが探していた話題は、ここにありますよ。
さっそくですが、始めましょう。
第1問!!
なんと世界遺産にも指定されているこの建物で、王室の守護神としてからすを飼っている素晴らしい国は?
ヒントは…
正式名称はやたらと長い上に国によって表記の仕方が違っていたりもするんですが、日本では一般的に4文字の略称で呼んでいますね。
また、「解体されるために最後の停泊地に曳かれてゆく戦艦テメレール号」という、これまた激しく長い名前の絵を描いた著名画家の生まれた国でもあります。
え? この絵の作者がわからない? まあ、今回は柄にもなくちょっと高尚な方向に傾きかけているので、この辺で一つダジャレをかましておきましょうか。
ぼた餅はどこから落ちてくる?
(いや、わからなければわからないでいいんです。わかったところで賞金が出るわけでもありませんから、軽くスルーしてください)
はい、では答えを言いますね。
イギリスのロンドン塔では、世界最大級の大きさであるワタリガラスが複数飼われているそうです。
しかも、王室の守り神としてですよ。いやはや我が同輩もなかなか立派なものではないですか。
ということで、
第2問!!
「からす」と読むこの漢字「烏」は、「鳥」より一本線が少ないですよね。さて、この差は何を表しているのでしょう?
ヒントですか?
そうですね…からすは何色でしょう?
そういえば昔から、日本女性のつややかで美しい髪を「烏の濡れ羽色」なんて表現したりしますよね。
う〜ん、いい形容ですね。
え?
まだわからない? では、この写真を見てください。
もうわかりましたよね。
では答えを言いましょう。
「鳥」にあって「烏」にない一本の線は、「目」を表しているのだそうです。
ボクたちは全身が真っ黒で目がないように見えるため、「鳥」という字の目に見立てた横線を取ってしまったわけです。
からす側から言わせてもらえば、「ちょっとずいぶんな扱いじゃない?」とクレームをつけたくなるところではありますが、まあ、こうしたことにはもう慣れっこなので、さっさと気持ちを切り替えて次に行きましょう。
第3問!!
「烏城」と呼ばれるお城はいくつかありますが、そのうちの一つ、国宝でもあるこのお城は?
立派なお城ですよね〜。
外観が黒いことから、地元市民には「烏城(からすじょう)」という名で親しまれているそうです。
現在、日本に天守が残っているお城は12しかないようで、そのうちでも五重天守はこのお城と姫路城だけだとか。
しかもこちらの方が古いので、つまりは現存する五重六階の天守のお城としては日本最古のものということになります。
なるほど、国宝なわけですね。
安土桃山時代末期〜江戸時代初期に建造され、激動の戦国時代を経て明治維新を迎えましたが、それ以降現在に至るまで、主のいなくなったこのお城は、地域の住民によって守られてきたそうです。
愛されていますね〜、烏城。
そしてそして、世界遺産登録のための運動も続けられているようですから、やがて姫路城のように国宝から世界遺産へとさらなる飛躍を遂げる日がくるかもしれません。
頑張れ、松本城!!
あっ、思わず答えを言っちゃった。。。
そう、長野県の「松本城」が答えです。
ちなみに、岡山県の「岡山城」や青森県の「黒石陣屋」も「烏城」と呼ばれているらしいですが、こちらは「からすじょう」ではなく「うじょう」と読むそうです。
はい、では次です。
第4問!!
その肉や卵、羽毛や脂肪を欲した人間によって絶滅させられてしまった上に、ペンギンにその名を奪われてしまった、もう涙なくしては語れないこの悲運の〝カラス〟は?
見た目はペンギンによく似ていますよね。
同じように飛べなかったようですし。
でも実は、現在我々がそう呼んでいるペンギンとは全然違う種族なんです。
実はもともと「ペンギン」と呼ばれていたのは北極海のあたりに住んでいたこの鳥だったんですが、のちに南半球で今のペンギンがみつかり、そっくりさんのそちらは「南極ペンギン」と呼ばれていました。
が、人間による乱獲に次ぐ乱獲によってこの本家「ペンギン」は1844年に絶滅してしまったので、残った「南極ペンギン」をただ「ペンギン」と呼ぶようになり、こちらには別の名前がつけられたようです。
しかも、この絶滅に至った時の話がまたひどいんです。
最後に生き残っていたのは2羽のつがいだったらしいのですが、大切な卵とそれを温めていた妻を見守っていた夫がまず殴り殺され、次いで妻も絞め殺されて、そうした騒ぎの中で卵までもが割れてしまい…。
ううっ…。
今ではもう、こんな剥製にしか会うことはできなくなってしまいました。
出典:Quelle: selbst fotografiert Robert01
……ああ、あまりに切ない話だったので、ついクイズであることを忘れてしまっていましたが、
答えはですね、オオウミガラス(大海烏)です。
「からす」つながりで出した問題なんですが、
実はオオウミガラスは我々からすともまた違う種族なのです。
だからこの名前自体も彼らにとっては不名誉なものなのかもしれませんが、何しろすでに絶滅してしまっていますからね、文句を言うこともできませんよね。
う〜ん…つらい。つらすぎる。。。
他人(他がらす)ごととはいえ、名前にからすとつく以上、ボクとしてはとても人(鳥)ごととは思えません。
あまりに切なくて、心が折れそうです。
なので今回のクイズはここまでにしますが、皆さん、いかがでしたか?
ボクたちからすに対するイメージが少しは変わったでしょうか。
そうそう、ボクはこの記事を書いている途中で「からす」に関する本をたくさんみつけたんですよ。
学術書はもちろん、詩歌や小説、童話や絵本などでも、からすはいろいろなモチーフとして使われていますよね。
一般的には嫌われ者のイメージが強いですが、実はそれほどでもないのかも…と思うとちょっぴり元気が出てきたりもします。
ということで、こんなところでめげていないでもっともっと頑張らなければ、と改めて自分に言い聞かせている
千歳烏山地域からすイメージ向上推進連絡協議会のからすけでした〜。