たった100円で自由を買える世田谷的悪魔的便利施設に侵入!
突然ですがね、烏山区民センターといえば、RPGでいうとはじめの街にある王城って感じで、世田谷西北部において、やっぱり比類なき、圧倒的なランドマークに違いありません。
しかし、僕はこの千歳烏山の平和の象徴であるこの場所の地下深くにダンジョンがあることを突き止めました。
きっとそこには魔王がいて、夜な夜なあんなことやこんなことをしているに違いない。
僕たちを悩ます花粉症や生活習慣病、開かずの踏切や路上駐輪も、きっと全部魔王の仕業。
勇気を奮い立たせて魔窟の入り口に進みます。
一見してとても歩きやすそうな入り口。
ですが、きっとここはスリップ地獄で、油断すると階段がパカっと平らになって、ズサーっと僕らをスベり倒させるための罠(断定)。
ふと脇を見やると、ベルトがコンベアしているような恐ろしい装置があります。
こんなんあったらおむすびもどんぐりもコロコロ転がれへんやーん!
と、心の中で叫ばざるを得ない。まさにラストダンジョンと呼ぶに相応しい近代化された恐ろしい仕掛け。
そんな恐怖に恐れおののく僕を傍目に、地獄の鉄馬を引いた軍服か学生服かを着た若い戦士が出陣していきます。
地獄の鉄馬はとても重そうですが、ベルトがコンベアしているエスカレーターのような装置のおかげでとっても楽そう。
あれなら一挙に大量の物資を坂道なんて物ともせずに運搬できそうです。
アガサ博士もクリビツ!!
いよいよ、地下迷宮に侵入すると、すぐに門番が声をかけてきます。
何か困りごとはないかという表情をしており、なんというホスピタリテ…いや、なんという警戒心の強さかと肝を冷やします。さすが世田谷のラストダンジョン。
大広間には地獄の鉄馬が隙間なくびっしりと並んでおりました。
区画に分かれて整然と美しく、しかも鉄馬用の栄養剤(空気入れ)まで。
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さて、ここまできたら最後までこのノリを貫き通すべきですが、僕にはもう無理です。
そう、ここは地下駐輪場。
世田谷きっての自転車天国、千歳烏山。
そのオアシス、区立烏山地下自転車等駐車場。
午前6時から深夜1時まで利用可能なハイホスピタリティな場所です。
だって利用料金は1日100円(1日何回でも利用可)。たった100円で自転車撤去のストレスから解き放たれ、自由に街ブラを楽しめるプライスレス。
しかも、お得なことに、12回回数券が1000円と、2日分タダ。
200円もあれば、あのお店のコロッケが買えちゃう!!!
安価なのに、管理人さんがいるところも素晴らしい。自転車部品の盗難やイタズラ、ストーカーなど、駐輪場にまつわる事件やトラブルが多様化する現代社会において、安心感がケタ違いです。なんせ防犯カメラもついてる。
どうやら、地獄の門番と勘違いしてしまった方々は、世田谷区のシルバー人材センターの方々らしく、管理を行っている様子。
高齢社会の雇用問題にも一石を投じているあたり、さすが僕がラストダンジョンと見初めた場所。
こういう取り組みは、他の区や街でも積極的に取り入れて欲しいと個人的に願うばかりです。
あんなタピオカ屋さんやこんなお洒落カフェなど、新店がどんどん増える千歳烏山。
行列に並んでいる間に自転車撤去をされては悲しすぎるので、ぜひこうした施設を利用し、ゆっくりとした時間を過ごしてはいかがでしょう。